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「土佐しっくい」について

高知県の厳しい気候に対応した耐久性の高い石灰

土佐しっくいの特長は、台風銀座と呼ばれるほど雨が多い高知県の気候に対応した耐久性にあります。

江戸時代に高知県で誕生した比較的新しい漆喰で、昭和後期まで高知県内のみで使用されてきましたが、現在ではその堅牢性と仕上がりの美しさが認められ、全国的に施工されています。

 

  • 高知県の厳しい気候に対応した耐久性の高い漆喰
  • 高知県の厳しい気候に対応した耐久性の高い漆喰

その製法は土佐しっくい専用に焼成した塩焼き石灰と一ヶ月以上発酵させたワラスサを水練りし、3ヶ月以上熟成させます。そのため製造から出荷まで長い期間と多数の工程管理を要すことになります。

また一般的な漆喰は素材そのものが白いのに対し、土佐しっくいはクリーム系の色で、施工後半年から数年で徐々に白色に近づいていくのも特長の一つです。

 

土佐しっくいと一般的な漆喰の違い

  土佐しっくい 一般的な漆喰
主成分 土佐しっくい専用の塩焼き石灰 塩焼き石灰
重油焼成の汎用石灰など
スサ 発酵させたワラスサ 麻スサ
のり 使用しない(ワラスサを発酵させることで分泌される糖類がのりの役割を果たす) 海草のり
パルプのりなど
色味 施工直後はワラスサによりクリーム色系だが、施工後半年から数年で徐々に白色に変化し、最終的に少し黄味がかった軟らかい白色となる 施工時から純白
耐久性 のりを含まないため、雨に対し非常に強い 水によるのりの溶出があるため、雨にかかるともろくなる
塗り厚 主成分の地灰の収縮が極めて少ないため、厚塗りで仕上げられる 一般的に粒子の細かい石灰を使用していることと、のりの収縮があるため薄塗りしないと割れる
上塗り5mm~7mm 上塗り1mm~1.5mm
施工 厚塗りのため下地からの工程が多く、コテ押さえにも時間を要する 中塗りから上塗りは1日で行うことが一般的
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