土佐塩焼き石灰は塩焼き工法と呼ばれる伝統的な製法を用いています。
この製法は山膚に築かれた徳利型土中竃に石灰岩と無煙炭を交互に投入し、少量の塩を添加して焼成することからその名が付けられいます。
通常の重油焼成の場合数時間程度で焼きあがるところ、塩焼き工法では3日から1週間という長い時間を掛けて焼きあげます。
このように手間のかかる伝統的な製法を用いた土佐塩焼き石灰は、特に漆喰原料として高い評価を受けており、以下のような特徴を持っています。
特有の徳利型土中竃を用いて、原石と燃料を交互投入し、塩類を添加して焼成します。
鉄分・シリカ・アルミナといった不純物を除去し、消石灰の平板状結晶を発達させる効果があります。
土佐塩焼き石灰の結晶
重油焼き石灰の結晶
土佐塩焼き石灰の平板結晶
平板結晶は、収縮の方向と
力の大きさが等しい
重油焼き石灰の粒状結晶
粒状結晶は、収縮の方向と
力の大きさがバラバラ