今回は、タナクリームの姉妹品、「カルゥ(CALUE)」をご紹介します。
カルゥ(CALUE)の特徴
では、カルゥとタナクリーム1日仕上げでは、一体どのような点が違うのでしょうか。
それは、カルゥはビニルクロスの上から施工できる点です。
タナクリームはどれも、ビニルクロスの上からは施工はできないため、きれいに剥がしていただく必要がありますが、カルゥはそのまま施工できるので剥がす手間がかかりません。
ただし、ビニルクロスが剥がれたり破れたりしている場合や、ビニルクロス以外の布・紙クロスの場合は、裏紙を残さないようにきれいに剥がしてから施工するようお願いします。
ビニルクロスの上から施工できるように「軽ぅく」できているので「カルゥ」といいます(汗)
ビニルクロスの上に塗れるのはなぜ?
その理由は、まず中に入っている骨材(石の粒)を、従来のタナクリームに添加しているものより軽量化しました。
これは、ビニルクロスがカルゥの重さで剥がれることがないように、カルゥの重さを軽減するためです。
同じ施工面積の使用量で比較すると、タナクリーム1日仕上げの3/4の重さです。
そしてもう一点は、カルゥには少量のアクリル樹脂が添加されています。
その理由は、ビニルクロスに塗りつける際の施工性や付着力を高めるためです。
そのため、タナクリームと違って100%自然素材ではありませんのでご了承ください。
カルゥの施工方法など
カルゥの施工方法は、ビニルクロスが下地でも施工できる点以外はタナクリーム1日仕上げと全く同じで、下地の上にタナシーラーを塗り、乾燥後コテで二度塗りして仕上げます。
機能につきましても、タナクリームと同様の調湿性があります。
また、タナクリームと同様に、タナクリーム専用顔料で着色することも可能です。
そして、保管方法も同じです。
つまり、カルゥはビニルクロスの上に施工する場合で、かつ100%自然素材にこだわらない場合にお使いいただける、タナクリームの姉妹品です。
ちなみに、この「カルゥ(CALUE)」という少し変わった名前は、
- 骨材を軽量化、軽くしている→(土佐弁で)軽うしている、ことと、
- 石灰の主成分であるカルシウム(Calcium)の頭文字をとって、命名されました。
タナクリームと同様に、カタログや施工要領、石膏ボードに塗りつけたサンプルもご用意できますので、ご入用の際はぜひご連絡ください。
カルゥの仕上がった表面について
カルゥとタナクリーム1日仕上げの施工面を並べて比較すると、とてもよく似ていることがわかります。
写真で見比べてみました。
私達スタッフでも判別できないほどそっくりです!
このように仕上がりは、タナクリーム1日仕上げと非常によく似ています。施工する壁の状態によって、カルゥ(CALUE)かタナクリームをお選びください。
[執筆:スタッフF]