壁を塗る職人さん「左官さん」をご存じですか?
壁を塗る職人さんのことを日本では「左官さん」と呼びます。左官さんは建物の壁や天井、床、基礎周り等、最終的に目に触れる部分の仕上げを多く担当する職人さんで、建設現場ではいなくてはならない存在なのです。
そんな左官さんになるためには親方のもとで修行を重ね、少しずつ技術を磨いていく必要があります。また、使用する素材によって施工法などが異なるため、多くの素材に触れ、練習をしながら、塗ることのできる素材のレパートリーを増やしていくそうです。
今回は、そんな左官さんたちが技術向上のために参加している施工講習会の一例をご紹介します。
高知県が誇る土佐漆喰の技術
こちらは土佐漆喰の講習会です。
土佐漆喰は漆喰の中でも非常に丈夫とされている反面、施工方法や塗る感触が特殊で難易度が高いため、高知県の土佐漆喰に慣れた左官さんから手ほどきを受けながらの習得を望む左官さんが大変多いです。
高知県で2日間に渡り行われましたが、北は北陸、南は九州まで多くの左官さんが参加をされていました。
なんと、外国人の左官さんを発見。実はイタリアの建築業界の方らしいのですが、左官に憧れて1年間程の留学中(左官修行中)とのことでした。
女性の左官さんも数名いらっしゃいました。
女性ならではの繊細な仕上げに期待できそうです。
高知県の左官さんによる、土佐漆喰を使った鏝絵(コテで漆喰に起伏を付け造形する技法)の技術披露。
周りには常に真剣な眼差しで見つめる参加者がいらっしゃいました。
今回の講習会を見学させて頂き、左官さんの技術向上に賭ける想いの強さを改めて感じることができました。
また、漆喰の原料を生産するメーカーとして、職人さんたちとともに発展していきたいという思いを新たにいたしました。
本当に、ありがとうございました。
[執筆:スタッフI]