全国にはたくさんの「漆喰遺産」があります
とくに、今回ご紹介します「鞆の浦」のように、かつて海運や商業で栄えた町には、漆喰を使った立派な建物や施設が残っています。
鞆の浦といえば、幕末、坂本竜馬が率いる海援隊が借り受けた船「いろは丸」が紀州藩の軍艦と衝突して沈没し、日本初の海難審判事故となったことで有名ですね。
紀州藩との交渉中に竜馬が数日間滞在した廻船問屋も、今は観光スポットとして一般公開されています。
そして、もう少し最近では、宮崎駿監督の映画「崖の上のポニョ」のモデルになった場所でもあります。
対岸から撮影した、鞆の浦の全景。中央の建物の左に、シンボルの常夜灯が見えます。
古い街並みを散策中、モダンな感じのなまこ壁を発見しました。
...どう見ても、サイコロの4に見えます。
「なまこ壁」とは(Wikipediaより)
壁面に平瓦を並べて貼り、瓦の目地(継ぎ目)に漆喰をかまぼこ型に盛り付けて塗る工法。その目地がナマコに似ていることから呼ばれた。
防火、防水などの目的を持つ。
瓦と漆喰を使い、防火・防水効果があることから、土蔵によく見られるようです。
全国各地で、模様も様々なものが存在し、まさしく左官さんの技術を発揮する絶好の機会でもあったのでしょうね。
皆さんも、偶然訪れた場所で、なまこ壁との出会いがあるかもしれませんね!
[執筆:スタッフF]