漆喰壁に発生してしまったカビへの対処方法

梅雨の時期になると様々な箇所にカビが発生します。

漆喰壁も例外ではなくカビが発生することがあるのです。発生するのは雨に濡れたり乾いたりする外壁が多いのですが、内壁に発生するケースもあります。

(タナクリームは外壁には使用しませんが、カビへの対処は漆喰壁の場合と同様とお考えください)

原因

漆喰壁は内部がアルカリ性なのでカビは発生しにくいと言われています。

ところが壁表面に付着したホコリや樹液などを養分としてカビは発生するのです。カビの発生は特に日当たりや風通しが悪い北面の壁に多いのですが、樹木の側や土埃の多い場所などでは壁の方角に関係なく発生します。

また、内壁でも換気不足の脱衣場などではカビが発生することがあります。

対処方法

実は漆喰壁のカビはカビではなく藻類であるケースがあります。

カビと藻類のどちらか判断するためには、まずは、漆喰壁の表面を固く絞った濡れ雑巾でゴシゴシと掃除をしてみましょう。

藻類であれば、表面清掃だけで取り除くことができます。

一方、カビの場合は壁内部に入り込んだ菌糸が黒い斑点状に残り、完全に取り除くことができません。表面の清掃で取り除けないカビは市販の塩素系カビ除去剤を使用し除去します。方法は簡単で、カビ除去剤の使用方法に従い、壁面に塗布すれば、1分程度でカビが消えていくと思います。

そして最終に塗布したカビ除去剤をしっかりと水で洗い流してください。

 


藻類が発生した壁(表面の清掃だけで除去できました)

 


カビが発生した壁(表面の清掃だけでは、まだ完全にカビを除去できず、入り込んだ菌糸が黒い斑点状に残っています)

 


カビ除去剤の塗布前(上)と塗布後(下)

 

[執筆:スタッフI]