ほぼ毎日、お問い合わせがあります
よくいただくご質問の中でも、一、二をを争う上位に「タナクリームには、どんな種類があるの?」「その違いは?」というものがあります。
タナクリームについては以前から知っていただいていた場合でも、実際の商品とその違いについては、やはり具体的に使用を検討する段階でお問合せいただくことが多いです。
それでは、さっそく見ていきましょう。
タナクリームの種類について
タナクリームの種類につきましては、次の2種類になります。
- タナクリーム 1日仕上げ
- タナクリームN-20 + タナクリーム#200プラス(または#200)
この2種類は、施工方法や仕上がった質感が違いますので、詳しくご説明します。
また、タナクリームの姉妹品にカルゥがありますが、これはまた別に取り上げます。
施工方法の違い
それぞれの施工方法をご説明します。
- タナクリーム1日仕上げ
石膏ボードにタナシーラーを塗って乾かした上に、コテで二度塗りにします。コテで塗る厚さは、二回とも1mm以下の厚さです。一度目を塗った後、乾くのを待たずにそのまま二度目を塗っても良いため、早く仕上がるので名前が「1日仕上げ」になりました。そして、骨材という石の粒がクリームに入っていてコテで塗りやすいため、初心者の方がDIYで壁塗りに挑戦していただくのにもぴったりです。
- タナクリームN-20 + タナクリーム#200プラス(または#200)
石膏ボードにタナシーラーを塗って乾かした上に、コテでN-20を塗ります。この厚さは、1日仕上げと同じ1mm以下です。このN-20が完全に乾いてから、#200プラス(または#200)を上に1mm以下の厚さで塗ります。
N-20は中塗り用に特化した商品のため、1日仕上げよりも骨材を多く配合しております。その上に塗る#200プラス(または#200)には骨材が入っておらず、クリームがサラサラしています。そのため、一般の方がコテで壁に塗りつけて仕上げるのが難しく、プロの左官さんに仕上げていただくのに適しています。
簡単にまとめると、このようになります。
・1日仕上げ・・・二度塗りで仕上げ、仕上がりが早くて初心者でも使用可能
・N-20 + #200プラス(または#200)・・・N-20を塗って乾かしてから#200(または#200)を塗るため時間がかかり、プロの左官さん向き
表面の質感の違い
では、この2種類を塗って仕上げた表面の質感を、塗サンプルの写真で見比べていただきましょう。
タナクリーム1日仕上げ塗りサンプル
タナクリーム#200塗りサンプル
上が1日仕上げ、下が#200プラスです。ちなみに、実物はA5サイズ(A4の1/2)です。
左の1日仕上げの表面には、細かい凹凸があるのが分かりますか。では参考までに、この2種類のサンプルの表面をもう少し拡大してみましょう。
タナクリーム1日仕上げ
タナクリーム#200
下の#200プラスの表面は拡大しても滑らかなのに対して、上の1日仕上げの表面は触るとザラザラしている感じです。(実際のタナクリームの色は白色ですが、上の写真では凹凸がわかりやすいように色を加工しています。)
ちなみに、#200プラス(または#200)という記述がありましたが、ツルツルの平らな仕上がりになるクリームは、#200プラスと#200という2種類があります。
この違いは何かというと、#200は塗った後磨くとツヤが出て光りやすいため、そのような磨き仕上げを行う際におすすめしています。磨き仕上げを行わないで、コテで塗りっぱなしのマットなツヤなしの仕上げにしたい場合は、#200プラスをおすすめしています。
仕上がった表面の違いをまとめると、このようになります。
- ・1日仕上げ・・・骨材が入っているので、凸凹がありザラザラ
- ・N-20 + #200プラス・・・平滑でマットな仕上がり
- ・N-20 + #200・・・平滑で光る、ツヤのある仕上がり
もっと詳しく知りたい場合は・・・
写真を見比べたり、文章を読んだりしただけでは、なかなかイメージが伝わりにくいかもしれません。
そのような場合は、お気軽に電話やメールでスタッフにお問合せください!
また、写真のような、クリームを石膏ボードに塗りつけたサンプルもお送りすることができますので、迷っている場合はぜひご相談くださいね。
[執筆:スタッフF]