現代に甦る、重厚感漂う“江戸時代の建築”
今回、ご紹介する「なまこ壁」はなんと、塗幅9㎝の“極太なまこ壁”です!
・海鼠壁について
なまこ壁に関して過去にご紹介しておりますので、今回の記事と合わせてご覧ください。
【漆喰をめぐる旅】鞆の浦の「なまこ壁」【広島県福山市】 | タナクリームのスタッフブログ (tanacream.com)
【漆喰をめぐる旅】西洋建築の始まりと海鼠壁(なまこ壁) | タナクリームのスタッフブログ (tanacream.com)
“なまこ壁の歴史” (Wikipediaより)
なまこ壁は江戸時代以降に、庶民の家の屋根葺きに瓦が利用されるようになるのと同時期に出現した。潮風や台風などの自然災害に強く、土壁や板壁よりも耐火性に優れることから全国的に普及した。
従来、塗幅7㎝のものがほとんどでしたが、それよりも2㎝厚く仕上げており
重厚感が引き立つなまこ壁で、あまりの凄さに「これは凄い……」と言葉を失いました!
歴史的建造物かのように見えますが、施主さんが新たに建築された新築の長屋です(施主さんのご希望で所在地非公表です)。
材質にこだわり、木材は高知県産の欅、なまこ壁に使用している瓦は淡路瓦、壁材には
弊社の土佐漆喰が使用されております。
写真の右側のなまこ壁の並びが個人的に好きです!
拡大してみるとなまこ壁の分厚さがわかるかと思います!
凄いのは厚さだけでなく、一人の左官さんがなまこ壁を仕上げたところです!
一人で仕上げると時間と労力が掛かり、想像以上に大変だが、写真のように
素晴らしい仕上がりとなります。
現代に引き継がれ、進化した左官技術の傑作を拝見でき感激しました。
こうした日本の古き良き伝統技術を、現代のものに取り入れ、残していきたいですね!
[執筆:スタッフ I ]