私たち田中石灰工業が提供させていただいている石灰クリームや漆喰も、それを施工する左官さんがいらっしゃらなければ、お客様のお役に立つものにはなりません。
職人である左官さんは、日夜、壁塗り等の技術を磨いています。今回はそんな日々の努力の発表の場でもある「全国左官技能競技大会」を取材させていただきました。
(下のリンクは、左官さんの施工講習会を取材したときの記事です)
全国の左官職人が愛媛に集結!
左官職人さんの優れた技術を競い合う技能競技大会が平成29年9月22日〜25日、愛媛県で開催されました。
開会式での選手宣誓を皮切りにオレンジ色のシャツを着た13名の選手による競技が始まります。
競技は事前に設定された課題に従い、それぞれの選手が施工し、最終的な仕上がりの正確性、美しさなどを競います。
今回の課題は開催地区の四国にちなんで、土佐しっくいが設定されていました。
使用されるしっくいは弊社製の土佐しっくい「純ねり」と土佐塩焼きしっくい「たなか壁」です。
四角い平瓦を張り付け、その周囲を土佐しっくいで盛り付けていきます。
いわゆる土佐しっくいのなまこ壁です。
なまこ壁とは複数の瓦をタイル状に張り付けた時の継ぎ目部分に対し、漆喰をかまぼこ状に盛り付けて、防水性、防火性、意匠性を高める技法です。
背面の壁をしっくいで上塗りしているところです。
キレのあるコテさばきで塗り広げていきます。
3日間の施工によって、素晴らしい課題が完成しました。
選手の皆さんは競技日程中見学者や応援者との接触が認められていません。
ただひたすら課題と向き合い、お昼の休憩以外は作業し続けるという過酷な競技でしたが、13名の選手全員が最後までやり遂げることができました。
皆さんの職人魂に脱帽です。
弊社は会場内に展示ブースを設け、見学者や応援者の方たちにしっくい製品のご紹介をさせて頂きました。
今回の貴重な機会を与えてくださった「日本左官業組合連合会」様、「日本左官業組合連合会四国ブロック会」様、そして何より参加選手の皆様、本当にありがとうございました。
[執筆:スタッフI]